大学の卒業式で定番の袴スタイルが、最近は小学校の卒業式でも増えてきています。小学6年生の娘さんから「私も袴を着たい!」とリクエストされ、どうしようか検討中の親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。そこでここでは、袴を着ることにした場合、どんなことに注意が必要になるのか、詳しくご紹介します。

 

着付けやヘアーアレンジは誰がする?

小学生はこれからまだまだ身体が成長するので、卒業式用に着物や袴を購入するという方は少なく、ほとんどの方がレンタルをされる傾向にあります。また、そのレンタルの多くは業者から衣装一式を数日間借り受け、使い終わったら返却するというもので、着付けやヘアーアレンジは内容に含まれていません。

そのため、卒業式の当日、誰がどこで着付けやヘアーアレンジをするかということを予め決めておく必要があります。袴の着付けは、処理が難しい帯やおはしょりの部分が隠れるため、着物の着付けほど難しくありません。なので、何度か練習をしてご自宅で着付ける方もいらしゃいますが、卒業式は一度きりの大切な日ですので、美容室などで着付けのプロにお願いする方が安心でしょう。その場合、式典が始まる時間や学校までの移動時間なども考慮して予約を入れましょう。卒業式シーズンの予約は早めにしないといっぱいになることもあるので、その点も気をつけておきましょう。

ヘアーアレンジも同様です。袴姿はそれだけで充分華やかなので、あまり手の込んだ派手なヘアーアレンジは必要なく、ご自宅でできるシンプルなアレンジでよいと思いますが、美容室などへ頼む場合は時間や予算を考慮して手配を進めるとよいでしょう。

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式典会場での防寒対策は大丈夫?

小学校の卒業式が行われるのは、主に体育館。そして時期は3月。空調設備や防寒対策が整っていれば別ですが、床が冷たく室温も低い場合が多いのではないでしょうか。そんな中での袴姿は、かなり寒いことが予想されます。

袴の構造はスカートと同じで帯から下は筒状のため脚や腰が冷えがちです。ですので、袴の下にレギンスを履くなど、防寒対策を考えておく方がよいでしょう。着物の下にも、温かい下着を着ておくと安心です。その場合、袖が長いものは手を上に挙げた時に着物の袖口から見えてしまうことが多いので、七分袖くらいの短めの下着がおすすめです。また衿元も着物から覗かないよう、やや開きの広いタイプを身に着けるようにするとよいでしょう。

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足元は草履?ブーツ?式典会場では上履き?

袴の場合、足元は草履が基本スタイルですが、最近は厳密にこだわることもないため、ブーツを合わせるスタイルも人気です。どちらを選んでもOKなのですが、小学生の場合は教室や式典会場(主に体育館)で上履きに履き替えること、草履や足袋を履きなれていないことから、ブーツにする方が無難かもしれません。

と言うのも、草履の場合は足袋を履きますが、足袋の上から上履きを履くなると窮屈な上、脱ぎ履きもしにくくなるのです。また、草履とブーツでは袴を着付ける長さが異なります。ブーツがやや短めに着付けるのに対し、草履はくるぶしが見えない程度に長めに着付けるのが一般的です。そのため、ヒール部分にやや高さのある草履からペタンコの上履きに履き替えた時、床に袴の裾を引きずってしまったり、階段などの段差がある所では裾を踏みやすくなり、転倒する可能性があるのです。

一方ブーツの場合は、普段履きなれていない草履よりは歩きやすく、袴の裾も短めに着付けるので安心です。足袋の代わりにハイソックスやタイツが履けるため、防寒対策にもなります。なおブーツを履く場合は、色や形状、ブーツ丈など、気をつけたいポイントがあるので、以下のページも参考にしてみてください。

「袴に合うブーツの選び方」はこちらから >>

 


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着崩れは避けられない?どう対策する

活発に動く小学生のことですし、普段から着慣れてる洋服とは勝手が違うものですから、せっかく着付けた着物や袴が式典が終わる前に着崩れてしまうこともあるかも知れません。一緒に居る時はサッと直してあげることもできますが、教室で過ごしている時間や式典の最中だと、そういう訳にもいきません。

着崩れを想定した上で、ある程度は自分でも直せるように教えておくと安心ですが、やはり一人できれいに直すのは難しいので、直し方よりも着崩れしない動き方を教えておく方がベターでしょう。

特に注意したい動きは、椅子に座る時と、階段の昇り降り。普段通りの感覚で行うと帯の部分がずれたり、袴の裾を踏んでしまったりして着崩れの原因になるので、当日を迎えるまでにご自宅で練習しておくと安心です。なお、着崩れを心配して帯をきつく締め過ぎててしまうと、式典の最中に体調が悪くなってしまう可能性もあるのでご注意を。着崩れ対策については、以下のページで詳しく紹介していますので参考にしてください。

「袴の着崩れを起こさない!シーン別対策法」はこちらから >>

 

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トイレはどうする?和式でも大丈夫?

小学生が袴を着る場合、もっとも心配なのはトイレではないでしょうか。袴はスカートと同じ構造なので、その都度、脱ぎ履きをする必要はありませんが、着物の袖や袴の裾が長いため、床につかないよう注意が必要です。その上、トイレは洋式とは限りません。和式トイレの場合はさらに注意が必要になります。うっかり汚してしまったり、着崩れが起きたりしないよう以下のポイントをしっかり教えてあげてください。

1)着物の両袖を帯と袴の間に挟み込む

座った時に袖が床につかないよう、帯と袴の間にしっかり挟みます。袖がコンパクトになるため、続く動作もしやすくなります。

2)袴と着物の裾を一枚ずつ持ち上げる

袴 → 着物 → 長襦袢 というふうに外側から順番に一枚ずつめくって持ち上げます。身頃の左右が重なっている着物と長襦袢はまとめて持ち上げようとすると着崩れの原因になります。

3)いちばん内側の肌着で全体を包み込んで固定する

いちばん内側に着ている肌着で、2)で持ち上げた着物と長襦袢を包み込み、両端を結んで固定します。袴はスカートのようにたくし上げておいてください。

4)袖や裾が元通りに直っているか確認する

トイレが済んだら、先程とは逆の順番で一枚ずつ戻し、挟んでいた袖を抜きます。全身を見て乱れたところがないか、元通りになっているかを確認します。

なお、袴の下にタイツなどを履く場合、股上があまり深いタイプだと締めた帯に押さえられて下ろしにくくなるので、着付けの際に気をつけましょう。トイレの後、手を洗う際は袖口を濡らさないよう注意しましょう。

 

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