卒業式の衣装として着られることの多い袴。卒業学年の生徒さんだけでなく、生徒を送り出す先生方の中にも着る方が多いかと思います。そこでここでは、卒業式に袴を着用した先生を対象に行ったアンケート(丸昌の卒業袴 先生会員アンケート)をもとに、起こりがちな失敗やよくある困りごとについての結果をレポート。次の卒業式で袴を着用しようかな…と検討している先生方の参考になれば幸いです!

 

卒業袴の「準備」に関する失敗や困りごとで多いのはコレ!

卒業式以外ではなかなか着る機会がない袴。自前で持っているという方は少数派のため、卒業式に袴を着る場合、ほとんどはレンタルサービスを利用することになります。準備段階では、そのレンタル手配はもちろん、当日の着付けやヘアーメイクなども予約しておく必要がありますが、実際に準備を経験した先生方の中で多かった失敗や困りごとは何だったのでしょうか?

 

失敗や困りごと (1)
美容院探しは困難を極める場合も…

先生に実施したアンケートの回答を「準備段階」に絞って見てみた時、最も多かったのが美容院に関する困りごとでした。自身で袴の着付けができない…着崩れするのが不安…という理由から、美容院での着付けを希望する方が大多数を占めるものの、「依頼できる美容院が見つからない」という経験をされた方が非常に多いという結果が見られました。その理由としては、利用したい時間にすでに他の予約が入っているということや、袴の着付けに対応してないということが挙げられました。

また、卒業式の開始時間に合わせようと思うと、朝早くに美容院に行って支度を済ませる必要がありますが、美容院によっては早朝対応を行っていない、または早朝料金となり割り増しになるといったことがあるようです。

 

「どう対応する…?」

着付けやヘアーメイクをお願いする美容院は、できるだけ早めに探して予約を入れるということがポイントになってくるでしょう。普段利用している美容院が袴の着付けに対応していなかったり、早朝のサービスをしていないという場合もあるため、利用の目的や時間をきちんと伝えて、予約が可能かどうか確認しましょう。それでも難しい場合は、支度や移動にかかる時間も見越した上で、卒業式当日に利用可能な美容院を探しましょう。

 

 

失敗や困りごと (2)
先生にふさわしい袴スタイルってどんなもの…?

美容院に関する困りごとに次いで多かったのが、衣装の選び方について。学校という教育の場であることや先生という立場上、TPOをわきまえた選び方を求められる一方で、和装に関しての知識が十分にないため、どうすればいいのか分からない…という方が多いようです。また、着用した着物や袴に対して派手だという指摘を受けたり、足元は草履が推奨されブーツはNGなど、その学校に特有の規制やルールがある場合もあるようです。

 

「どう対応する…?」

袴に限らず、着物には「格」というものがあり、着用するシーンや着用する人の立場によって、ふさわしい格が変わってきます。ただ和装に馴染みのない人にとって、格に配慮した着こなしは難しいことが多いでしょう。その場合は、レンタルショップのスタッフさんなど知識豊富な人に相談し、アドバイスを受けるのが安心です。また、学校独自のルールは先輩先生に聞くのが確実。過去の卒業式の写真などもあれば、参考に見せてもらうと良いですね。

 

 

袴スタイルの「衣装」に関する失敗や困りごとで多いのはコレ!

卒業式で初めて着るという方も多い袴。そのため普段と全く違う服装に戸惑ったり、思わぬトラブルに陥ってしまう方も多くいらっしゃるようです。ここでは、アンケートの中で回答の多かった、袴スタイルだからこそ…という衣装に関する失敗や困りごとをピックアップしてご紹介します。

 

失敗や困りごと (3)
当日の着付で困った先生が多数…

着慣れていない袴なだけに、着付けに関する失敗や困りごとは数多く見られました。帯が解けたり、下がってきたり…といった着崩れで失敗した方、和装にありがちな締め付け感が苦しくて困った方などです。中には、苦しくて出勤が大変だったという方もいらっしゃいました。その他、草履についても、足が痛くなった、草履が壊れた、歩く際に出る音がうるさかった…などのトラブルに見舞われた方がいらっしゃいました。

 

「どう対応する…?」

着崩れも締め付けの苦しさも、和装の着付けの経験や技術が浅い人がやると起きやすい失敗やトラブルです。回避するには、人に着付ける作業に慣れているプロの方にお願いするのが良いでしょう。その他、着崩れないような所作を心掛けることも大事ですので、着付けてもらったプロの方にコツやポイントを訊いてみるのもいいでしょう。また草履に関しては、事前に何度か試し履きをして足馴染みを良くしたり、鼻緒を広げて伸ばしておくと、痛み対策になります。

袴のプロによる着付けイメージ

 

 

失敗や困りごと (4)
普段と違う裾がトラブルの原因に…

袴を着た際に戸惑いがちなのが、長い裾。アンケートでも、床や地面について汚れた…踏んでしまった…転びそうになった…という声が聞かれました。歩行や着座、トイレなど、慣れた動作であっても普段どおりの動きではやりづらく、その結果、裾のトラブルが生じてしまうのです。汚れの心配だけでなくケガの危険も伴うため、十分な注意が必要です。

 

「どう対応する…?」

腰をかがめた時や階段の上り下りをする時は、長い裾が床や地面に付きやすいタイミングです。裾を踏んでしまわないように、袴を持ち上げて行動しましょう。また、もし裾を汚してしまった場合は、擦ったりせず優しく汚れを掃うか、濡れた部分はハンカチなどで当て布をして優しく吸い取る程度に。着物はデリケートなので、必要以上に触るのはタブーです。返却の際は、レンタルショップに汚れた箇所と汚れの種類を伝えるようにしましょう。

   

 

 

学校の「先生」ならではの失敗や困りごとはコレ!

袴は卒業式の定番衣装とは言え、式の主役はあくまで生徒。先生が袴を着用することで主役より目立つのはもちろん、他の先生とのバランスが取れないのもNGとされ、自分の好みだけで袴を選ぶと大きな失敗を招く場合があるようです。アンケートでも、学校の先生ならではの失敗や困りごとが見受けられました。学校によって違いはあると思いますが、袴を検討されている先生は頭の片隅に留めておくと良いでしょう。

 

失敗や困りごと (5)
卒業袴の色や柄かぶりを避けなければならない…

豊富なデザインバリエーションがある卒業袴ですが、生徒や他の先生と同じものを選ぶ可能性はゼロではありません。万が一、かぶってしまったら気まずいな…と心配しながら袴を選ばれた先生もいらっしゃったようです。また学校によっては、先生同士で色がかぶらないように選ぶ他(隣)のクラスカラーと同色は避ける、といった暗黙のルールが存在する場合もあるようです。

 

「どう対応する…?」

同じ衣装でかぶってしまう件に関しては、当日にはどうしようもありません。学校から近い地域にあるレンタルショップで衣装を選ぶ際は、生徒や他の先生とかぶる可能性が高まるので、特に注意が必要です。卒業式に袴を着る予定がある先生には事前に色柄を確認してみましょう。また、学校ごとのルールも事前に確認するのが得策。勤務歴の長い先生に聞くなどして、あらかじめ情報収集しておきましょう。ショップのレンタルルールや予約状況によっては、衣装の変更が可能な場合があるので、必要に応じて相談してみましょう。

袴のセルフ着付けイメージ

 

 

失敗や困りごと (6)
学校生活に合わせた準備が大変…

毎日の授業や学校行事の準備など、日々たくさんの業務がある学校の先生。学校生活は時間がきっちり定められているので、自由に自分の時間を作るのはなかなか難しいことかも知れません。アンケートでも、当日の準備が早朝からになるので大変…。受験シーズンの業務と並行して準備をするのが大変…。卒業式が終わったらすぐ片付け作業が待っている…などの声が聞かれました。

 

「どう対応する…?」

忙しい先生の場合、袴を着用することを決めたら準備は先延ばしせずに、できるだけ早めに進めるのがベターです。また、卒業式当日は早朝から夕方まで時間に追われるスケジュールになると思われるので、美容院へ持っていく荷物一式の準備、卒業式が終わってからの服や履物など着替えの準備は万全にしておくと安心です。

 

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