普段はスッピン。メイクはやり方が分からない…という人でも、もし袴姿で卒業式に参加するのであれば、メイクをする方がベター。なぜなら全くのノーメイクだと、せっかく華やかな袴姿がどこかトーンダウンして見えてしまうからです。そこで今回は、超初心者さんのためのメイク方法をお教えします!
超初心者さんは、まずこの3アイテムを揃えよう!
メイクをするには、そのための道具が必要になります。メイクアイテムをひとつも持っていない…という人は、まず「パウダーファンデーション」「アイシャドウ」「リップカラー」この3アイテムを揃えましょう。大学生の若さ溢れるお肌なら、その素肌美を活かしたナチュラルメイクで充分きれい。この3アイテムを上手に使えば、超初心者さんでも美しくメイクアップできます。
メイクアイテムは、パウダーファンデーションひとつをとっても実に多種多様なものがあり、どれを選べばよいのか迷ってしまうかもしれませんが、はじめて買い揃えるという場合は、品質がしっかりとしたコスメメーカーのものを選んでおくとよいでしょう。品質を重視して選ぶと、発色の美しさや使い勝手の良さといった点でも満足できるものが多く、結果として長く使えるというメリットがあります。
各メイクアイテムの役割や特徴は…?
必要なアイテムが揃ったら、実際にそれらを使ってメイクをしていくわけですが、超初心者さんの場合は、それぞれの役割や特徴を知っておくとメイクがしやすくなると思います。また、各アイテムの選び方のヒントも合わせてご紹介するので参考にしてみてくださいね。
パウダーファンデーション
肌の色ムラや毛穴などをカバーしてキレイに見せるためのアイテムです。パウダーがサラサラとした粒子状のタイプと、パウダーをギュッと圧縮した固形状のタイプがありますが、固形状の方が持ち運びに便利で、外出先でメイク直しに使う場合も簡単なので初心者さんにはオススメです。選ぶ際のポイントは、自分の肌と近い色を選ぶこと。首の色を目安にするとよいでしょう。肌になじまない色を選んでしまうと、不自然に見えるので気をつけましょう。
アイシャドウ
目元に色や陰影をプラスして雰囲気や立体感を演出するアイテムです。単色のもの、複数色のセットものなどがありますが、初心者の人の場合は、色の組み合わせがあらかじめ計算されている2~4色入りのパレットを選ぶと使いやすいでしょう。(チークもセットになっているものだと、さらにGOOD!)また、塗りやすさの点ではパウダータイプが失敗しにくいのでオススメです。肌になじみやすいブラウン系やベージュ系の色はどんなシーンにもマッチして使い勝手がよいですが、卒業式には袴や着物に使われている色をチョイスするのも素敵です。
リップカラー
唇に血色感と潤いを与えるアイテムで、メイク全体を引き締めて見せる効果があります。塗り慣れていない初心者さんの場合、唇の輪郭からはみ出ると目立つので、色は濃すぎない方が無難でしょう。色のバリエーションが豊富なので自分の好みや衣裳の色合いに合うもの、アイシャドウの色との統一感なども考慮して選んでみてください。初心者さんにはスティック状のタイプやグロスなど、専用の筆なしで直塗りできるものが簡単でオススメです。
パウダーファンデーションの使い方
ここでは固形状のタイプの場合で説明します。ほとんどの場合は、コンパクトケースに付属のパフと一緒に入っています。ブラシを使う方法もありますが、初心者さんの場合はパフを使って塗る方がテクニック的にも簡単です。
1. パフにファンデーションを取ります。
取る量はパフ全体の1/4~1/3を目安にしてください。一度にたくさんの量を取り過ぎると厚塗りになり、メイク崩れもしやすくなるので気をつけましょう。
2. 顔の中心から外側に向かって放射線状に塗ります。
パフを肌の上を滑らせるような感覚で放射線状に伸ばします。目の下から耳の上、小鼻から耳の中央、あごから耳の下、鼻筋からおでこ、といった具合にスッと塗りましょう。
3. 細かい部分はパフで押さえます。
目の際、まぶた、小鼻の脇など、細かい部分はパフに残ったファンデーションで押さえます。塗りムラがあるとアイシャドウなどのカラーが乗りにくくなります。ですが、ここでファンデーションをつけ足すと、ヨレや崩れの原因になるので注意しましょう。
4. フェイスラインをぼかします。
パフのファンデーションがついていない面を使って、フェイスラインから首筋に向かってファンデーションをぼかします。こうすることで顔と首の境も自然に見えます。
アイシャドウ(&チークカラー)の使い方
ここでは、ハイライトカラー(明るめのベース色)、ミディアムカラー(中間色)、ダークカラー(暗めの引き締め色)がセットになったタイプで説明します。また、チークカラーがセットになったパレットもあるので、チークカラーの塗り方も合わせて紹介します。なお、それぞれを塗る道具としてブラシを使いますが、パレット内にあらかじめセットされている商品を選ぶと便利です。
★アイシャドウの塗り方
1. アイホール全体にハイライトカラーを塗ります。
まぶた全体に明るさと透明感を出す役割をするのがハイライトカラーです。ブラシに取り、まずは手の甲に軽く押し当てて余分な粉を落とします。こうしてブラシに均等にハイライトカラーを含ませたら、アイホール全体に伸ばします。アイホールとは目頭と目尻を半円状に囲んだ部分のことです。
2. 上まぶた側の目の際にダークカラーを塗ります。
ダークカラーとは、目元を引き締めてくれる濃く暗い色のことです。メインカラーと呼ばれることもあります。これを小さめの細いブラシに取り、上まぶた側の目の際の部分に細く塗ります。塗ったら、アイホールに向ってブラシまたは手の指でなじませ、軽く色をぼかします。
3. ミディアムカラーを塗ってまぶたにグラデーションを作ります。
まぶたにきれいなグラデーションを作るために欠かせないのがミディアムカラーです。ハイライトカラーを塗ったのと同じブラシで構いませんが、色が混じるのを防ぐため必ずティッシュオフしてください。また、ブラシに取ったらハイライトカラーの時と同様に、手の甲で余分な粉を落としながら均等に含ませます。そして、ダークカラーをぼかした上に少し重なるように塗ります。まず横方向に塗ってから、縦方向にもなじませるときれいなグラデーションに仕上がります。
4. アイホールの外側に再度ハイライトカラーを重ねます。
ブラシに取ったハイライトカラーを、アイホールの外側に軽く重ねます。位置は眉頭とアイホールの間、眉尻とアイホールの間の部分です。こうすることで、より立体的で魅力的な目元が演出できます。(※塗る前のブラシの処理は「3」の工程と同じように行ってください。)
5. 下まぶた側にハイライトカラーを軽く塗ります。
涙袋とも呼ばれる、下まぶたの目頭から目尻にかけての少し膨らんだ部分にハイライトカラーを乗せます。こうすることで目元の印象が明るくなります。細かい部分なので小さめの細いブラシの方が使いやすいでしょう。ここでは、ダークカラーを塗る時に使ったものとは別のブラシを使うようにしてください。
★チークカラーの塗り方
1. チークカラーをブラシに均等に含ませます。
ブラシにチークカラーを取ったら、そのブラシを手の甲に軽く押し当てて、チークカラーをブラシ全体に均等に含ませます。こうすることで、塗った時に一部だけ濃くつき過ぎたり、色ムラになったりすることを防げます。
2. 頬の高い位置からこめかみに向かってチークカラーを塗ります。
ニッコリ笑った時に頬骨がいちばん高くなる位置からこめかみに向かってブラシを滑らせます。ブラシの先端ではなく側面を顔に沿わすようにブラシを往復させるとムラなくキレイな発色で肌に乗ります。
リップカラーの使い方
ここでは、スティックタイプのいわゆる口紅を、特別な道具は使わず直接くちびるに塗る方法を説明します。リップライナーやリップブラシなどを使わない分、塗り残しやはみ出た部分があると雑な印象に見えるので、丁寧さが重要です。
1. リップクリームで唇の保湿を行います。
唇がガサガサの状態ではキレイに色が乗らないので、まずは保湿用のリップクリームで唇を整えます。
2. 口紅の先端を1~1.5cmほど出します。
キャップを外し、スティックを回して口紅の先端を繰り出します。1~1.5cmほどが目安です。
3. 上唇の口の端から中央の山に向かって塗ります。
まずは「イ」の発音のように口を横に広げるように少し開けます。口紅の平らなカット面を上唇の片側の口角にはみ出さないように当て、唇の中央の山に向かって滑らせるように塗ります。
4. 逆側も同じように塗って、上唇を仕上げます。
「2」の工程で塗ったのと逆側の上唇も、同じように塗ります。
5. 下唇も上唇と同じように、口角から中央の山に向かって塗ります。
「2」と「3」の工程で塗ったのと同じように、下唇も口角から中央の山に向かって片側ずつ塗って仕上げます。
6. 上下の唇を合わせて口紅をなじませます。
上下の唇を合わせ「んーーーぱっ」と開いて色をなじませます。この時、合わせた唇が輪郭から大きくはみ出ないよう気を付けてください。
7. 軽くティッシュオフします。
ティッシュで軽く唇を押さえ、余分な口紅を取り除き、唇へのフィット感を高めます。こうすることで崩れにくくなり口紅の色が長持ちします。
正しい使い方をマスターしてきれいにメイクアップ!
メイクの仕上がりは、アイテムを正しく使えているかどうかで差が出ます。最初は時間がかかっても、ゆっくり丁寧にマスターすればOK!慣れてきたら、違った色のアイシャドウやリップカラーに挑戦してみたり、チークやマスカラなどのアイテムをひとつずつ増やしたりして、メイクのステップアップを楽しんでみてくださいね。使えるアイテムが増えることで、より一層きれいな仕上がりになったり、雰囲気の違う自分になれたり、楽しみの幅も広がりますよ。