学生生活最後の一日を飾る卒業式。普段着ることのない袴を着て出席するだけに、前日までの準備や当日のお支度など、わからないことも多くて不安になるかもしれません。安心して卒業式に出席できるよう、卒業袴のお支度について前日の準備や当日のスケジュールをまとめました。揃えておくとよいもの、必要な持ち物も併せてご紹介します。
卒業式、お支度の前日チェックポイント
式典当日になって慌てないよう、余裕をもって卒業式の前日に確認や準備を念入りに行いましょう。まずはチェックしておきたいポイントです。
・お支度の時間をチェックする
着付けやヘアーメイクのスタート時間は5時から8時が一般的です。ヘアーメイクや着付けを美容室へ依頼している人は、何時に予約を入れているのか再度見直しておきましょう。起床時間は、しっかり朝食を取ってから美容室へ行けるよう余裕をもって設定します。
・式典の開始時間や開場時間をチェックする
卒業式の開式時間を再度確認しておきます。電車やバスなど公共の交通機関を利用する場合には予期せぬトラブルが起こることも。ギリギリの到着にならないよう、開場時間よりも数十分早めに到着できると安心です。
・会場へのアクセス方法をチェックする
大学によっては学内の講堂で行われる場合もあれば、別の会場を借りて催行されることもあります。今一度、最寄りの交通機関からどのようなルートで会場入りするか、当日の運行ダイヤも含めて再確認しておきましょう。
・天気予報をチェックする
式当日の気温や空模様の最新予報を確認します。卒業式が催される3月は寒の戻りもあれば、春のように気温が上がる日も。急激に寒くなることが予想されるようなら、羽織るストールやカイロを用意します。着物から見えないように、襟ぐりが広く袖が短い保温性の高い下着や、足元を冷やさないためのタイツなどもあると安心です。また、雨や雪の予報なら邪魔にならない折りたたみ傘やタオル、草履の人は換えの足袋を一足用意しておくと安心です。
・持ち物、携行するものをチェックする
式典に持って行くかばんにお財布や化粧ポーチ、ハンカチやティッシュ、携帯の予備バッテリー、靴ずれしたときのための絆創膏などを入れておきます。スマートフォンに備わるカメラでも写真撮影ができますが、もし画質にこだわるなら一眼レフやコンパクトカメラなども用意します。
ブーツを着用の人でストッキング着用する人は、伝線した場合に備えてストッキングの予備も用意しておくと安心です。コロナ禍において、会場では、マスクの着用を必須で催行する所がほとんどです。汚してしまったり、付けたり外したりしてヘタってしまったときに取り替えられるよう、予備のマスクも用意するのがおすすめです。また、セットしてもらった髪が崩れたときの対応用にヘアピンも持っておくとお直しができて安心です。これら必要な荷物を一度チェックしてみて、足りないものがあれば前日のうちに買い足しておきましょう。
続いて、前日にやっておきたい準備について解説します。
・電子機器の充電
スマートフォンや予備バッテリー、デジタルカメラなど持って行く電子機器はフル充電しておきましょう。
・目覚ましの設定
朝食を食べる時間やお支度の時間から逆算して、起床時間を決めたら目覚ましアラームを設定しておきます。朝4~5時など早い時間になることが多く、起きられる自信がない人や朝に弱い人は家族にも頼んで時間に起こしてもらうとよいでしょう。
・肌や髪のケア
せっかくのお式なので、肌も髪もツヤツヤの状態に整えて参列したいですよね。前日の夜は夜ふかしせず、湯船にゆっくりと浸かってトリートメントなどヘアケアをしたり、お肌のケアをしたりして過ごしては。ケア用品は普段から使い馴れたものを使用するのがおすすめです。もし、自宅でネイルをするなら前日までに済ませておきます。当日朝などに慌てて塗って、マニキュアが半乾きの状態だと衣装に付着してしまう恐れがあります。
・サブバッグの用意
美容室で袴を着付けてもらった後、美容室によっては着ていた洋服を預かってもらえます。多くの場合、脱いだ靴や衣類を自分で持って帰らないとならないケースがほとんど。ひとつにまとめて持ち運べるよう、大きめのサブバッグを用意しておきましょう。キャリーバッグだと持ち運びはラクですが、駅前や学校の近くにあるロッカーに預けられるか事前に確認しておきましょう。
卒業式当日のスケジュール
続いて卒業式当日の一日の流れについて、順を追って見ていきましょう。自分の起床時間から当てはめて、頭のなかで流れをシュミレーションしておくと当日スムーズに進められるはずです。
・起床
まずは利用する交通機関で、遅延や運転見合わせなどのトラブルがないかを確認します。万が一、電車が停まっていたら会場の最寄りの駅に到着できるその他の動いている路線を探します。平常運行している路線も混雑などで影響することもあるので、早めに電車に乗るようにしましょう。また、交通機関のチェックと併せて天気予報も再度確認しておきます。
会場でも実施されますが、一度自宅でも平熱かどうか検温をしておくと安心です。もし熱があったり、体調が良くないようなら無理をせず、出席を見合わせましょう。
・着付け、メイク
メイクや髪型のセットは自分で行う人は、朝食やトイレを済ませてから支度に取り掛かります。美容室で着付けやヘアーメイクを予約している人は、衣装や当日の荷物一式を持って出かけます。なかには衣装を前日までに美容室へ預けられる所もあるので、予約時に聞いておきましょう。
・写真撮影
写真撮影をされていない人で、当日にまとめて行う場合は、身支度が整ったら予約をしておいた写真館へ寄ります。
・会場へ移動
卒業式会場へ移動します。美容室に着てきた衣類や靴などの荷物をそのまま持って行くか、両親に美容室へ来てもらって家に持って帰ってもらえるかもすり合わせをしておきましょう。
・卒業式出席
式典は概ね約1時間から2時間ほどかかります。座っている時間も長いので、トイレは早めに済ませておきます。卒業証書の授与後はゼミで集まって記念撮影をしたり、見送ってくれる後輩から花束を貰ったりすることもあります。
・帰宅
例年ならば夜に謝恩会が催されるので、袴姿からドレスに着替えて出席する人も多くいます。今年は新型コロナウイルスの影響で、卒業式のみ開催する学校がほとんどです。参列を終えたら袴を着たまま帰宅して、レンタルしたものは翌日宅配便で返却します。
学生生活を締めくくる卒業式。共に学んだ友達や、思い出を作った学校ともお別れです。式に万全の状態で参加できるよう前日から準備を整えて、素晴らしい一日をお過ごしください。
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卒業袴を選ぶ際の参考に、かわいい着こなし写真をチェックしてみて。
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