洋服をワントーンカラーで着こなす「ワントーンコーデ」。上品かつ洗練されたおしゃれな雰囲気にまとまるとあって、ファッション業界のみならずインテリアにまでブームが広がっています。まだまだ注目されそうなこのコーディネート、卒業袴でもエッセンスを取り入れてトライしてみませんか。
今、注目の「ワントーンコーデ」とは
「ワントーンコーデ」というと、ベージュや黒など一色だけを使うコーディネートを想起するかもしれませんが、正しくは明度や彩度のトーンを統一したコーディネートのこと。そのため、ダークトーンやペールトーンなどのバリエーションもさまざまです。
ワントーンコーデの魅力は、簡単にこなれ感のあるコーディネートに仕上がるだけでなく、スッキリとみえること。「柄物よりも無地が好き」といったシンプルな装いが好きな人にはぴったりかもしれません。衣服が同じトーンでまとまるぶん、アクセントとなるのが小物類。手に持つかばんなどが映えるので、ほかの人とは違う個性的なアイテムで差をつけたいおしゃれ上級者の人にもおすすめです。
特に昨今は同系色を使ったワントーンコーデが旬。ともすればメリハリがなく、ぼやけた印象になりそうですが、上手に差し色を使って個性が光るコーディネートを目指しましょう。
おすすめのワントーンコーデ
卒業袴でワントーンコーデを取り入れるなら、どんなバリエーションがあるのでしょうか。それぞれコーディネートの提案と特長をまとめてみました。
・白×白
白い袴と白い着物で組み合わせるワントーンコーデです。帯に濃い赤や黒などをもってくると、ポップで愛らしい印象になります。最近では生成りのように、くすみのあるかわいい白色の袴や着物も登場しています。ナチュラルモダンなコーディネートにはうってつけですね。
・黒×黒
黒い袴と黒い着物のワントーンコーデです。白×白と同じく、帯で差し色をしてメリハリをつけるのがおすすめ。赤や青の帯ならミステリアスに、白ならモダンな印象になります。あえてすべて黒に統一して、髪飾りで遊んでみるのもおもしろそう。振袖の一部や袴の一部だけ柄が入っているものを選んでも◎
・黒×ボルドーのダークトーン
先述の黒×黒で作るオールブラックのワントーンコーデだと、配色がダークトーン同士になってしまい重たい印象に見られる可能性も。シックにまとめたいけれど、軽さも欲しい人は黒とボルドーの組み合わせにチャレンジしてみては。モード系がお好みな人にもおすすめの配色です。
・ネイビー×カーキのダークトーンコーデ
クールなネイビーとカーキのダークなワントーンコーデは、モダンでありながら上品でノーブルな印象にまとまります。ベージュやピンクなど明るい色が苦手で、黒やボルドーといった重い色も避けたい人にはちょうどいいカラー。着物をネイビーで選ぶと肌の色を色白に見せてくれます。
・カーキ×ブラウンのダークトーンコーデ
カーキとブラウンは落ち着いた色同士なので、大人っぽい印象にまとめたい人にはぴったりの配色です。地味にまとまり過ぎてしまうようなら、着物の袖や袴の裾にワンポイントで文様が入っているものを選んでみても。
・ベージュ×ピンクのペールトーンコーデ
ガーリーとは違う、落ち着いた雰囲気にみせたい時にはベージュとピンクの明るいペールトーンカラーのコーデがおすすめ。甘すぎない上品さを求める人や、顔映りが良いので肌色をキレイに見せたい人にもぴったりです。
ワントーンコーデの注意点
コーディネート例でも触れましたが、ワントーンで構成するだけに統一感がある一方で、小物や柄で差し色をしないとぼんやりした印象になってしまうことも。上記でご紹介したダークトーン、ライトトーンのいずれも濃い色味を差し色として、着物か袴のどちらかにもってくるのがおすすめです。たとえばヌーディなベージュ系でコーディネートをするなら、ブラウン×ベージュにすることで全体的に締まって見えます。
卒業袴のコーディネートは色味のほかにも、着物の生地の質感も大事。光沢があって艶やかな綸子や、表面に凹凸のあるちりめんなど生地によって印象が変わってきます。シックにまとめたいのに、光沢のある生地を選んでしまえば思っていたものと違う仕上がりに。「黒のワントーンコーデにチャレンジしたい」と色を決めたら、シックにまとめるのかダークトーンでも華やかに装いたいのか、自分が求めるコーディネートイメージを考えてみましょう。
晴れ着の丸昌 横浜店では色のコーディネートだけでなく、なりたい卒業袴のイメージに合わせて最適な組み合わせをご提案しています。特に生地の質感は、写真で見るよりも手にとって実物を見て考えるのがベスト。お支度の不安など卒業袴の全般をアドバイスできますので、一緒に最適なコーディネートを考えていきましょう。
袴美人.comでは、先輩たちの卒業袴のコーディネート例をスナップで公開中♪ 卒業袴を選ぶ際の参考に、かわいい着こなし写真をチェックしてみて。
