セミロングやロングヘアの場合、卒業袴の時のヘアスタイルは髪を結い上げたアップスタイルが基本です。ふんわり自然にまとめたスタイルや、クラシカルなまとめ髪など袴に合わせて楽しんで。美しくセットしたヘアアレンジを、さらに引き立ててくれる髪飾りは華やかさやオリジナリティをプラスするには欠かせないアイテムなんです。おしゃれ女子ならチェックしておきたい、髪飾りの選び方をご紹介します!

 

髪型や髪飾りは意外に大事

卒業式に着用する袴選びが終わったら、次に衣装に合わせたヘアアレンジを考えてみましょう。といっても、和装をしない人にとっては袴スタイルにはどんな髪型や髪飾りにしたらよいのか、わからないことも多いですよね。

卒業式の記念写真では全身撮影はもちろんのこと、胸から上のバストアップで撮ることも多く、顔に一番近いアイテムなので写真映りを左右する重要な要素になります。ただし、飾りを付けすぎたり、衣装の雰囲気と合っていないとチグハグな印象になってしまうので要注意。全体のバランスを見ながら、華やかにかわいく仕上げましょう!

 

 

髪飾りの種類について

具体的な髪飾りの選び方の解説する前に、袴に合わせる髪飾りにはどんな種類があるのか見ていきましょう。

 

つまみ細工

昔からある伝統工芸品のひとつで、ちりめんの布から作られた髪飾りです。和の雰囲気が強く、かわいらしい印象に仕上がります。古典柄の袴スタイルに似合うのはもちろん、レトロな柄にもマッチしますよ。

 

 

アートフラワー

ポリエステルなどの素材を使って生花のように作られた造花です。卒業式だけでなく、結婚式などにも繰り返し使えます。花の種類を変えればバリエーションも拡がり、華やかな印象になります。あえて古典柄に合わせるとおしゃれな今ドキ感を出すことができます。もちろんモダン柄にもマッチしますよ。

 

 

生花

生花を髪飾りとして使うヘアアレンジで、今っぽい旬顔を作るのもおすすめ。本物の花ならではの美しさだけでなく、みずみずしくてフレッシュな印象にまとめられますよ。大きな百合の花を使った髪飾りなら、インパクトも抜群ですが、百合に限らず衣装を汚さないよう花粉には注意して。アレンジに使う際には茎の長さを調節したり、しおれないよう水分補給のコットンを巻いたり、扱いやすいようワイヤーを刺してテープで巻くなどの下処理も必要です。選ぶ花の大きさは、着物の柄に合わせるのがコツ。大きな花柄なら大ぶりの花を選ぶとまとまりがでますよ。

 

 

ドライフラワー/プリザーブドフラワー

生花を乾燥させて作るドライフラワーや、特殊な加工を施して生花の美しさを長期間楽しめるプリザーブドフラワーは花のリアル感と、水分補給などの下処理が不要という手軽さもあって人気です。近年のヘアアレンジのブームでもある、カスミソウなどはドライフラワーやプリザーブドフラワーの大定番。和風になり過ぎず、洋っぽいテイストもあるのでモダンな印象に仕上がります。

 

 

リボン

髪に大きめのリボンをつけることで明治や大正時代に“ハイカラさん”と呼ばれた、古き良き女学生スタイルを作れます。袴の足元はブーツ、矢羽根模様の着物といった大正ロマン風の着こなしにマッチするアイテムです。

 

 

かんざし

髪飾りとしてメインにはなりにくいアイテムですが、ワンポイント的に使うとアクセントになります。下がりの部分が揺れてかわいいつまみ細工のかんざしは、ピンクや白など淡い色を選ぶと可憐でやわらかい印象に。ゴールドやパールのバチ型や二本足のかんざしは、正統派の装いやレトロな雰囲気のコーディネートにマッチします。

 

 

ピン

伝統的な水引き細工など和テイストのものや、パールやちりめんで作られたガーベラや葉付きの小花など多彩なデザインがあるピン。小ぶりなのでピンだけではメインにはなりにくいため、ほかのアイテムと組み合わせて使ったり、複数使って全体に散りばめたりワンポイント的に使うのがおすすめです。

 

 

その他、個性派アイテム

「みんなと一緒はイヤ」「人とは違う個性を出したい」など、同じようなスタイルでは物足りない人は個性派アイテムを選んでみては。ドレススタイルで使われるトーク帽やベレー帽など小さな帽子をのせたり、レースやチュールを使ったヘッドドレス、カチューシャも和モダンで個性的なコーディネートになりますよ。ただし上手に取り入れるには難易度が高いので、おしゃれ上級者さんにおすすめ。

  

 

 

選び方のポイント

バリエーション豊富な髪飾りだけに、どれにしたらいいのか迷ってしまいますよね。髪飾りの選び方にもコツがあります。ポイントを押さえれば難しくはないので、自分の好みやなりたいイメージと照らし合わせて考えてみましょう。

 

【POINT1】:色を合わせる

着物や袴の雰囲気と合わせること。選んだ着物や袴に使われている色で髪飾りを選ぶと、コーディネート感が出ます。まったく同じ色でなくとも、同系色ならバランスよくまとまります。臙脂(えんじ)や緑の袴を選んだ場合、髪飾りで同じ色を選ぶのは難しいかもしれませんが、着物の柄に使用されている色に合わせればOK♪

  

 

【POINT2】:髪型とのバランス

髪飾りは髪型とのバランスも見ながら決めると失敗がありません。シンプルな印象のボブは揺れるつまみ細工でレトロにしたり、軽めの髪飾りがおすすめ。ショートヘアなら大きめのアートフラワーで華やぎと存在感をプラスしてみて。編み下ろしなら小さめのアートフラワーを散りばめると愛らしく、品よくまとまります。大正ロマン風のハーフアップなら、大きなリボンをつければ奥ゆかしいレトロかわいさを演出できます。

 

袴美人.comでは「実際みんなはどんな卒業袴のコーディネートをしているの?」「紺色の着物と袴に合う髪飾りは何色?」など、具体的に知りたい人のために着こなし例をスナップで公開中♪先輩たちのかわいい着こなし写真をチェックしてみて。

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