素敵な晴れ着姿も、姿勢や身のこなし方ひとつで印象が変わるもの。上品に振る舞うためのポイントをご紹介します。

ここを読んでおけば袴美人度がグッと上がるはず!

 

基本の立ち姿勢

立ち姿が決まらないと、せっかくの晴れ着姿がキレイに映えません。当日に備えて、基本の立ち姿勢をマスターしておきましょう。

まず背筋を伸ばし、あごを引いて胸を張ります。お腹に力を入れるようにすると、自然に背筋が伸びます。次に、履物が草履の場合は少し内股気味につま先をつけます。ブーツの場合はかかとをつけ、片方の足をほんの少し後ろに引きます。これだけで断然キレイに見えます。

卒業式や立食パーティ、写真撮影では、この基本の立ち姿勢を意識しましょう。まわりの同級生と美しさや上品さで差がつくこと間違いなしです!

立ち姿勢01  立ち姿勢02

 

 

歩き方のポイント

袴姿をより美しく見せるには、立ち姿勢とともに歩き方も重要です。

歩くときは、普段より少し歩幅を小さく、颯爽と歩くことを意識して。大股でスタスタ歩くのは控えましょう。顔を上げて背筋をピンと伸ばし、つま先を内側に入れるイメージで歩くのがポイントです。

歩き方01  歩き方02

 

 

腕を上げるとき

電車でつり革につかまったり、タクシーを止めたり、腕を上げる場面ではその上げ方に注意が必要です。普段と同じように洋服を着ている感覚で上げると、着物の袖口から腕が大きく出てしまい、和装としては少し恥ずかしい見た目になります。

腕をあげるときは、片方の手で袖口を軽く押さえましょう。手先だけが出るように心掛けると、晴れ着にふさわしい上品な印象が保てます。着物の袖は開いているので、普段よりおしとやかな振る舞いを忘れないでくださいね。

腕を上げる01  腕を上げる02

片方の手で着物の袖口を軽く押さえ、手先だけが出るようにして上げると上品な印象になります。

 

 

モノを拾うとき

モノを落としたときは、何気なくかがんでしまいがちです。ですが袴姿の場合、普段通りの仕草だと着物の袖が地面についてしまいます。

袖が地面にふれて汚れないよう、かがむ前に着物の袖を片手でそろえて持ちましょう。体を少し斜めにして腰を落とすと品が出ますよ。

 

 

写真を撮られるとき

卒業式の写真は大切な思い出としてずっと残しておきたいもの。後から見返したときに後悔しないよう、キレイな撮られ方をマスターしておきましょう。

袴姿での撮影は足の向きが重要です。草履の場合は軽く内股にしてつま先をつけ、ブーツの場合はかかとをつけて片足をほんの少し後ろに引きます。そして体の向きを真正面よりも少し斜めにして立ちましょう。基本の立ち姿勢でも紹介したように、あごを引いて胸を張ることを意識して。背筋が伸びると写真写りがグンとよくなります。

また、腕の上げすぎにも注意しましょう。あまり高く上げると、袖口から腕が露出しすぎたり、袖の内側から襦袢が覗いて見えることがあります。襦袢は肌着なのでチラ見えでも恥ずかしいですよ。

そして撮影前には、衣装が乱れていないかの再確認を。自分で目が届きにくい袴の裾の乱れは、友人同士でチェックし合うといいですね。

写真NG  写真GOOD

 

食事のとき

卒業式のあと、袴姿のまま食事会に行くこともありますね。食事のときに一番気を付けたいのは、着物の袖。袖が長いので、無造作に動かすとテーブルの上のグラスやコップを倒してしまったり、お料理に触れてしまう場合があります。テーブルの上のものを取るときは、片方の手で袖口を押さえるようにしましょう。

食事用のナプキンがある場合は、ナプキンの端を着物の衿に挟むように着けておくと、万が一の食べこぼしや、ソースなどの液ハネ対策になります。ナプキンがない場合は、大判のハンカチを持っていると同じように代用できます。

また、乾杯は杯の場合は両手で、グラスのときは片手で袖口を押さえます。あまり腕を高く持ち上げず、袖口から腕が出ないように気を付けましょう。

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