おしゃれで華やかな卒業式の袴スタイル。ハイカラな女学生スタイルや、モダンなコーディネート、若々しさ溢れる色鮮やかな着物と袴のコンビネーションなど、思い思いの工夫を凝らして着飾る人も多いはず。袴姿で気になるのが、普段はつけているピアスやネックレスなどのアクセサリーのこと。卒業袴をおしゃれに着こなすために、知っておきたいアクセサリーのポイントについて解説します。
着物にアクセサリーは合わない?
そもそも着物を着る際にアクセサリーをつけることはおすすめしていません。たとえば結婚式の列席で着るフォーマルな着物は礼装と呼ばれ、帯や和装小物などすべてにルールや決まりがあります。
礼装でアクセサリーは「できる限りつけない」のが基本のルール。例外とされているのは、結婚指輪や婚約指輪です。ピアスはシンプルで上品なものに限るのがベースになっています。
卒業式は「式典」であるため、本来ならフォーマルなものです。そのため、先生が袴を着る場合にはフォーマルとしてアクセサリーはできる限りつけないことになります。ただし、学生の卒業袴に関しては晴れ着の中でも比較的カジュアルに着られるものでもあります。ファッションとして若い人の興味もあるでしょうから「着物にアクセサリーはダメ」と考えず、学生に限っては自由に楽しんでみてはいかがでしょうか。当日のヘアスタイルや、袴と合わせる着物の雰囲気にマッチするアクセサリーを選んでみてください。
アクセサリーを選ぶときの注意点
洋装と同じく、卒業袴も大切なのは全体の雰囲気と馴染むアクセサリーを選ぶということ。自分が選んだ着物の色や柄、袴、ヘアアクセサリーなどと合うかどうかをトータルで考えてみましょう。そしてアクセサリーを選ぶ際には次の点に注意します。
指輪は形状に注意
ラインストーンなどの飾りやダイヤモンド、石やガラスがついた立て爪がある指輪は選ばないのが無難です。爪の部分や凹凸が生地を引っ掛けて、裂いてしまう可能性があります。
バランスを考える
前述の通り、卒業袴のおしゃれはトータルでのコーディネートがポイントです。たとえばヘッドドレスや帽子、生花、大きなリボンなどをつける場合は、バランスをとって耳元のアクセサリーはつけないという判断を。逆に髪飾りが大人しめで顔周りにワンポイント欲しいのなら、大ぶりのピアスをつけてみるといった具合にアクセサリー単体で考えるのではなく、全体のまとまりとバランスで考えてみましょう。
ネックレスはしない
洋装でつける人も多いネックレスですが、着物は衿が詰まっているためネックレスはつけても衿の中に入ってしまい、見えない状態になってしまいます。外から見えるものとして大ぶりのチェーンや飾り玉のついた長いネックレスは、着物には雰囲気が合わないので避けたほうが無難です。
ブレスレットはつけない方がベター
腕を下ろしているときは手首まで着物の袖がくるので、ブレスレットもネックレスと同じくつけても隠れてしまって見えないアクセサリーです。卒業証書を受け取ったり、友人と自撮り写真を撮るときなどには袖から手首が見えますが、なにもつけていないほうがすっきりきれいに見せられます。
袴と相性のよいアクセサリー
では、卒業袴と相性のよいアクセサリーにはどんなものがあるのでしょうか。アクセサリー選びの参考になるよう、具体的な例を挙げていきましょう。
パールのピアス
冠婚葬祭の定番であるパールのピアスは、卒業袴でも上品な印象を与えてくれるアクセサリーです。ゆらゆら揺れるタイプのアクセサリーは、結婚式では「揺れる=不安定」を連想させることから縁起が悪いとされる場合もありますが、卒業袴であればドロップタイプでも◎
和風素材のピアス
訪日外国人のお土産にも人気の折鶴ピアスなど、和風素材のピアスであれば卒業袴ともマッチします。ほかにも、つまみ細工や水引、和紙、べっ甲などでできた和の素材やモチーフでできたピアスもおすすめです。
シンプルな指輪
指輪をするなら石がついておらず、凹凸のないフラットなシルバーや樹脂製の指輪を選ぶのがおすすめです。
学生最後の日ということもあり、目一杯おしゃれを楽しみたくなる卒業袴。髪飾りや袴と合わせる着物の色や文様で、十分華やかに仕上がります。プラスアルファのおしゃれとしてアクセサリーをつけたいときには、注意点を抑えながら装いにマッチするものを選んでみてください。
袴美人.comでは、先輩たちの卒業袴のコーディネート例をスナップで公開中 ♪ 卒業袴を得選ぶ際の参考に、かわいい着こなし写真をチェックしてみて。
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