袴姿の着こなしをセンスアップするには、草履やきん着などの小物使いが重要。選び方や使い方のコツをマスターして、素敵な袴姿を完成させましょう。

 

草履の鼻緒ズレを防ぐ方法

普段、履き慣れていない草履は、歩いているうちに鼻緒がズレて痛くなりそう…。草履にはそんな悩みがつきもの。でも、ちょっとしたコツで防ぐことができるので、この機会に覚えておいてくださいね。

まず草履を履く前の準備から。手を足に見立て、手の指を草履に入れて鼻緒を伸ばしておきましょう。こうすることで鼻緒にゆとりができ、痛みの原因となる足指との摩擦が少なくなります。時間に余裕がある場合は、事前に何度か試し履きをしておくと、足へのフィット感も高まります。また、草履を選ぶときには、鼻緒が細すぎず、柔らかいものにすると、足への負担が少ないのでオススメです。

次に履くときのコツですが、浅く足を入れることを意識してください。親指の関節あたりで鼻緒を挟むようなイメージで、無理に前に入れ込まないように。鼻緒と足指が強く当たったり、擦れたりしないようにするのが、痛みを抑える秘訣です。

それでも痛くなったときには、鼻緒が当たる部分にばんそうこうを貼って応急処置をしましょう。草履派は、かばんにばんそうこうを忍ばせておくと安心ですね。

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袴に合うブーツの選び方

一方、袴姿を凛と見せてくれるブーツも人気です。とはいえ、数ある中でどんなブーツを選んだらいいのか、迷ってしまいますね。そこで、袴に合うブーツ選びのポイントをまとめました。

袴にブーツといえば、大正ロマンのイメージで、編み上げのショートブーツが王道です。編み上げタイプでなくても問題はありませんが、ムートンブーツや乗馬ブーツのような寸胴タイプではなく、足首が締まっている形のものがベター。その方が袴と合わせたときにスマートな印象でコーディネートできます。

卒業式はフォーマルな場なので、色は黒や濃い茶などのダークカラーが無難でしょう。また、ブーツの丈は歩くときに裾が上がっても肌が見えない15センチ以上が目安です。ブーティのようなくるぶし丈のものはあまりふさわしくありません。また、卒業式当日は移動や立ち時間が多いもの。ヒールは5センチ前後で歩きやすいものを選ぶと安心です。

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きん着の紐の結び方

袴姿には、かわいらしいきん着がピッタリ。きん着の紐は案外長く、そのまま手にすると、ブラブラしてだらしない印象になってしまうので、晴れ着姿が映える紐の結び方をマスターしておいてくださいね。

まず、きん着の紐の玉結びが両端にくるように持ちます。次にそのまま一度紐を結んできん着の口を閉じ、ちょうちょ結びをします。そして結び目に両端の玉結びが引っかかるまで輪を広げたら、両方の輪を一緒に揃えて持ちます。これで短い持ち手の完成です。ちょうどよい長さになり、持ったときに安定します。

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きん着の中身と持ち方

袴用のきん着は小さめなので、持ち物は必要最小限に抑えるように心掛けましょう。荷物でパンパンに膨れたきん着は見た目もイマイチですからね。草履を選んだ方は、鼻緒ズレの応急処置にばんそうこうをお忘れなく。卒業式には涙をぬぐう場面があるかもしれません。ハンカチ、ティッシュのご用意も。化粧道具は口紅やコンパクトにとどめる程度にし、もし雨模様であれば、予備の足袋を1組入れておくと安心ですね。

きん着を持つときには、短めに結んだ紐の輪っかをちょこんと手に取るようなイメージで。紐が長い状態でブラブラと振ったり、クルクル回したりせず、おしとやかに振る舞いましょう。

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