- 2022.02.02
- 卒業式の袴に合わせる着物って、成人式の振袖でもいいの?
- 着こなし編
知っておきたい基礎知識
卒業式では袴を着たい!と考えているアナタに。基礎知識をご紹介します。
- 準備を始める前に
- 袴スタイルの基礎
- 選び方のポイント
いつ頃から選ぶ?
準備を始める前に
お店によってレンタル予約の受付け開始時期には差がありますが、多くの場合、卒業式の約1年前の春・夏頃からです。受付け開始早々に選びはじめる方もいらっしゃいますが、学校によっては提携店を通じた予約会が夏から秋にかけて行われるため、この頃に選びはじめる人が多いようです。
体型や髪色などの見た目の変化、自身の好みやその年のトレンドといった傾向の変化もあるので、あまり早すぎるのも良し悪しですが、晴れ着の丸昌の場合、例年12月頃から受注ストップ(レンタル不可)の商品が出はじめるので、できれば年内に決めておくことをおすすめします。
- 予算の相場は?
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- どんなタイプがある?
どんなタイプがある?
準備を始める前に
袴に合わせる着物は、振袖の中でも袖丈が85cm前後と短めの小振袖、または袖丈が100cm前後の中振袖がほとんどです。中振袖は成人式で着られることも多く、お手持ちの場合は袴だけレンタルして組み合わせる方もいらっしゃいます。
また、小振袖や中振袖以外でも、訪問着や色無地を合わせて着ても構いません。訪問着は古典的なものからモダンなものまで柄行きが多種多様で、レンタルの場合は選ぶ楽しさがありますが、お母様やお姉様などご家族がお持ちの場合はそれらを活用してもよいですね。
予算の相場は?
準備を始める前に
袴スタイルを完成させるには袴と着物だけでなく、肌着や長襦袢、重ね衿、袴帯、足袋、草履、着付け用の小物なども必要です。それら一式をセットでレンタルする場合だと3万円台から5万円台という金額がおおよその相場のようです。
ただし、お店によってセット内容に違いがあり、一部のレンタルはオプション扱いだったり、自分で準備する必要があったり、着物の素材、加工によって金額設定が変わることも多くあります。また、着付けや前撮りなどの料金が含まれているかどうかでも大きく変わるので、事前に十分な内容確認が必要です。
- どんなタイプがある?
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- いつ頃から選ぶ?
基本的なつくりと着付け方
袴スタイルの基礎
卒業式に着る袴は、女袴(おんなばかま)もしくは行燈袴(あんどんばかま)と呼ばれるもので、袴の中に両脚を仕切るマチがなく筒状になっています。つまり、ズボン状ではなくスカート状の構造をしており、前後の生地にはひだが入っているため、ロング丈のフレアスカートのような感覚で着用できます。
着用の際には着物の裾を短めに着付け、袴帯を締めた着物の上から袴を履きます。そして前ひもと後ろひもで腰に結びつけます。両サイドには笹ひだと呼ばれるスリット状の部分があり、ここから手を入れて袴の前裾や後裾を持ち上げると、歩いたり、座ったりといった動作がしやすくなります。
- 着付けに必要な小物
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- 袴スタイルの長所・短所
袴スタイルの長所・短所
袴スタイルの基礎
スカートのような構造をしているため、着物だけを着付ける場合に比べて裾さばきが楽で、トイレで用を足すのも容易です。また、袴と着物を組み合わせて着用するので、上下のコーディネートが楽しめるという点も、袴スタイルならではの長所だと言えます。
一方、普段から着慣れていないため、自分一人で上手に着付けや着崩れを直すことができなかったり、コツを掴んでいないといつものように動作できかったりという難点もあります。また、デリケートな素材のため、雨や雪で濡れたり、飲食でシミがついたりしないよう、普段以上に気を配る必要があります。
着付けに必要な小物
袴スタイルの基礎
袴と着物さえあれば袴スタイルが完成する…というわけではありません。着物の下に着る肌着や長襦袢といった下着類をはじめ、下着や着物をきれいに着るために欠かせない腰紐や、補正用タオル、伊達締め、衿芯などの着付け小物は必須アイテムです。
また、コーディネートの仕上がりを左右するアイテムとして重ね衿や袴帯も欠かせませんし、足元には足袋や草履、またはブーツが必要です。手荷物をまとめて入れておくには、きん着もあった方が便利で、袴や着物と合わせた色柄でコーディネートすると、おしゃれ度がアップします。
選び方について
選び方のポイント
現在の袴スタイルは昔に比べるとかなり自由になっています。選択肢が広がった分、その中からコレ!という一着を選ぶのは大変ですが、まずは自分に似合いそうな雰囲気、なりたいイメージを想像してみましょう。それによって選ぶ色、柄のデザインやテイストなどが変わるので、できるだけ明確な方がベターです。
キュート系かクール系か?キュート系の場合、元気でハツラツとした雰囲気か、ふんわり優しい雰囲気か?といった具合にイメージを絞り込んでいくと選びやすくなります。また、種類豊富な着物から先に選び、それに合う袴を選ぶ、という順番で進めると比較的スムーズに決まるでしょう。
- コーディネートについて
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- 色・柄について
色・柄について
選び方のポイント
どんなに好みの色であっても、自分に似合わない色を選んでしまうとバランスの悪い着こなしになってしまいます。肌の色や髪の色など、個性にうまく調和する色を選ぶようにしましょう。気に入ったものをいくつか着比べてみたり、お友達やお店のスタッフさんに意見を聞いてみてもいいでしょう。
また、着物の柄は袴を合わせることを考慮して選ぶようにしましょう。せっかく気に入った柄があっても裾の方だと袴で隠れてしまうからです。袴は胸高に、着物は右前に着付けるので、左肩から胸元にかけてお気に入りの柄が入っている着物を選ぶと、その柄を活かした着こなしができます。
- 選び方について
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- コーディネートについて
似合う袴&着物を選ぶコツ
納得の袴&着物選びをするために。見た目の印象を左右する色や柄について解説します。
袴スタイル特集
袴の由来や歴史について
袴はどのようにして生まれ、女性たちに愛用されるようになってきたのか、そのルーツや歴史をご紹介します!