袴スタイルで卒業式に出ると決めたら、次は着物と袴のコーディネートとヘアアレンジ選びが必要。たくさんの種類があるので迷うと思いますが、ここでは小学生におすすめの袴スタイルをご紹介します。
着物と袴の色・柄選びの参考ポイント
着物選びについて
袴スタイルの場合、着物は胸より下の部分が袴で隠れてしまいます。しかも全身に対して大きな割合を占める袴は、無地もしくは柄がワンポイント入っている程度です。ですから、着物はハッキリとした派手な色や大胆な柄でも大丈夫です。お子様が気に入る色や柄を自由に楽しく選ぶとよいでしょう。
シックで落ち着いた色柄の着物を選ばれた場合は、合わせる袴やヘアアレンジで華やかにコーディネートすると可愛く仕上がります。
袴選びについて
袴は、合わせる着物の色柄を考慮して選んでみましょう。
一般的には、着物と同系色の袴を合わせるとスッキリとした印象になり、着物と反対色の袴を合わせるとメリハリのある印象になるとされています。
しとやかで上品な雰囲気を目指すなら同系色、快活でチャーミング雰囲気を目指すなら反対色を選ぶと、イメージに合うコーディネートがしやすくなるでしょう。
またその他にも、着物の柄に使われている色の中の一色を選ぶという方法もあります。
着物×袴のおすすめコーディネート
同系色コーディネート
暖色の組合せは、優しげでフェミニンな印象。寒色の組合せは、凛としたクールビューティな印象。どちらも同系色コーデならではの上品さがあり、厳粛な雰囲気の卒業式にふさわしいコーディネートと言えます。
反対色コーディネート
ピンクやオレンジといった華やかな色に濃い紫や深い緑などの落ち着いた色をコーディネート。袴の色をダークにするとバランス良くまとまります。上下のコントラストがはっきりしていて、着物も袴も引き立つスタイルです。
レトロ柄コーディネート
大正時代のハイカラさんをイメージさせるレトロ柄の着物はトレンドのひとつ。その柄を際立てるためには、袴はシンプルなものと合わせるのがコツ。着物の柄に使われてる色と袴の色をリンクさせたコーディネートも素敵です。
着物と袴を着付ける際の参考ポイント
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① インナーウェア(上)について
地域や天候によっては、卒業式の会場(主に体育館など)が非常に寒いことが予想されます。そのため、保温性に優れたあったかインナーを着るなどして防寒対策をしておくと安心です。その場合、袖丈の長いものは手を上に挙げた時に着物の袖口から見えてしまうことが多いので七分袖くらいの短めのもの、衿元も着物から覗かないよう広めのものを選ぶとよいでしょう。
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② インナーウェア(下)について
袴はスカート状の構造のため、脚や腰の冷えが心配です。防寒対策としては、レギンスやタイツなどを袴の下に履いておく方法があります。その場合、股上が深いタイプはお腹が冷えずに安心ですが、帯を締める時に生地を一緒にギュッと押さえてしまい、トイレの際に脱ぐのが大変になるので注意しましょう。下着のパンツも同様です。
③ 肩上げについて
最近は小学生向けのサイズ展開がある着物も増えていますが、お子様の体格よりも大きい場合は、きれいに着られるよう肩上げをする必要があります。袖の長さは、腕を身体の真横に伸ばした時に、袖口が手首の骨が出っ張っているところに来るよう合わせるとよいでしょう。※レンタル衣装の場合は、肩上げをしてもよいか事前に業者に確認をしましょう。
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④ 袴帯について
袴の場合、帯はやや高めの位置に締めます。着崩れを心配して、あまりきつく締めすぎてしまうと式典の最中に体調が悪くなってしまう可能性もあるのでご注意を。また、トイレの時に困らないよう、下着やレギンス、タイツなどのウエスト部分が帯の下に挟まらないよう気をつけましょう。
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⑤ 足元について
卒業式の会場(主に体育館)や教室では、草履やブーツから上履きに履き替えることがほとんどです。草履やブーツを履いている時は底の部分にやや厚みがあるので大丈夫ですが、上履きはペタンコなので袴の裾を引きずったり、段差のある所で踏んでしまったりしがちです。着付ける場合は、そのことを考慮して袴の丈をやや短めにするとよいでしょう。
なお、草履の場合は足袋を履きますが、上履きの脱ぎ履きがしにくいことが考えられます。普段、履きなれていない草履は歩きにくさもあるため、小学生の場合、足元はブーツの方が無難と言えるかも知れません。