小学校の卒業式に袴を着る場合、小学生はその後もまだ身長が伸びることを考慮して、購入よりレンタルを選択する人がほとんどです。では、袴を卒業式に着用する場合、いつから何を準備すればいいのでしょうか? 袴スタイルの準備について詳しくご紹介します。
準備を始める時期は?
お店にもよりますが、レンタル受付の予約時期は卒業式の約1年前の春・夏頃からスタートします。晴れ着の丸昌では春に予約の受付を開始し、12~1月頃に受注数がほぼピークに達します。
ですが、ここ数年は大学生の就職内定時期が早まっており、内定の出た女子学生が早々と卒業式の袴の準備に取り掛かる傾向にあります。そのため、ピーク時期もやや早まっている状況にあります。
成長期の小学生は選ぶ時期の見定めが難しいものですが、ギリギリの予約だと気に入った袴が予約いっぱいで受注ストップになってしまうことも。着たかった袴が着られずガッカリしてしまわないよう、できれば年内など、できるだけ早めに予約を完了させておくことをおすすめします。
着物と袴を選びましょう
袴と着物を組み合わせて着用する袴スタイルは、上下をコーディネートできる楽しさがあります。デザインの種類が多い着物を先に、その後に袴を選ぶとスムーズでしょう。着物と袴のセットレンタルはもちろん、着物をお持ちの場合は袴のみレンタルという方法もあります。
レンタルするためには実店舗に足を運ぶか、WEBサイトやカタログで見るか、どちらかの方法で選ぶことになります。
実店舗へ行く場合のメリットは、微妙な色の違いや素材感、着用時のサイズ感などを実際に確かめられるところ。しかし、お子様と店頭に足を運ぶのは大変ですし、試着でサイズを確かめても、卒業式までの間の期間で身長が伸びてしまう可能性もゼロではありません。
WEBサイトやカタログで選ぶメリットは、都合のよい時間に自宅などで豊富なラインナップの中から納得いくまで選べることです。ただ、届いてから写真で見たイメージと違ったり、サイズ感が合わないという可能性があることを理解しておく必要があります。
レンタルの申し込みをすると後日、予約した商品が手元に届くので必ず早めに開封して、セット内容がすべて揃っているか、中身をチェックしましょう。
必要な小物を用意しましょう
袴スタイルには、着物と袴のほかに小物も必要です。お店によってレンタルセットに含まれる小物は違ってきます。レンタル前に、着物と袴以外にどんな小物がセットになっているのか、オプションとして別料金になるのかを確認しておきましょう。
・下着類
着物の下に着る肌着や長襦袢を用意しましょう。卒業式の時期はまだ肌寒い日も多くあります。特に、卒業式が行われる体育館は底冷えするので、防寒性の高いインナーを用意しておくと安心です。
・着付け小物
腰紐や、補正用タオル、伊達締め、衿芯などの着付け小物も必要です。
袴スタイルの着こなしに欠かせない重ね衿や袴帯は、レンタルする際にコーディネートされたものがセットになっていることが多いようです。
・その他の小物
髪飾りも着物や袴の雰囲気に合わせて選んでみましょう。小学校によっては、華美なものを避けるよう注意があるかもしれませんので、確認しておきましょう。必要に応じて手荷物をまとめて入れておく巾着袋も用意しますが、小学生の場合は無くても特に困らないでしょう。
・履物
袴スタイルの足元は草履またはブーツになります。小学生には草履よりもブーツがおすすめです。履きなれない足袋や草履で疲れるだけでなく、卒業式の会場(主に体育館)や教室では、学校の上履きになることも考えると靴下が履けるブーツのほうが無難です。
当日の支度の準備はお早めに
レンタルの手配ができたら、卒業式の準備をしましょう。当日は美容院などで支度をしてもらうか、自宅でお母様やお祖母様などが支度をしてあげるかになります。登校時間に間に合うことを考えて、余裕ある時間配分を意識しましょう。
・美容室の場合
卒業シーズンは混雑します。早い時期から予約をしておくほうが無難です。予約の際に衣装や髪飾りを前日に持ち込めるか、準備品は何が必要か、事前に打ち合わせができるかなどを確認しましょう。特にヘアアレンジはイメージ写真を用意したり、事前に打ち合わせをしておくと、当日の段取りがスムーズです。
・ご自宅の場合
袴スタイルでは振袖のような凝った帯結びは必要ないため、自宅で支度することも多いようです。ヘアアレンジも、女学生風のハーフアップに大きめのリボンをつけたり、ボブスタイルに髪飾りをつけたりといった、難易度のあまり高くないスタイルなら自宅でも可能ですね。着付けやヘアアレンジにどのくらい時間がかかるか、リハーサルをしておくと卒業式当日に慌てずにすみます。
かわいらしい小学生の袴姿は卒業の気分を一気に盛り上げてくれます。素敵な思い出のために、早めの準備を心がけましょう。