卒業式の衣装として人気の高い袴スタイル。今や、大学生はもちろん小学生にまで、その人気が定着しています。そこで、2025年3月に卒業を迎える小学生女子に向け、卒業袴のおすすめの色柄、コーディネートをご紹介!ぜひ、衣装選びの参考にしてください。

 

2024年度の卒業袴はどんな色・柄が人気なの?

小学生の卒業袴としては、赤やピンクといった女の子の可愛らしさを引き立てる色の着物が定番人気で、今でも多くの方に選ばれる色のひとつです。ですが近年は、小学生が着ると普段より大人っぽくスタイリッシュな着こなしになる黒色の着物がその人気を上回っています。また一方で、優しい雰囲気のパステルカラーの着物も人気。中でも、アパレルやコスメ業界でもトレンドのくすみカラーやニュアンスカラーといった、ややグレーがかった落ち着いたトーンの色合いが人気です。そして、この人気傾向は袴にも見られ、紺や紫、エンジといった定番カラーと並んで、グレー系、ベージュ系の色合いの袴も人気が高まっています。

また、柄については卒業の季節である春を思わせる梅や桜をはじめ、華やかな印象の牡丹や薔薇などの花柄も人気です。ただし同じような花柄であっても、和の趣のある古典系、どこか懐かしいレトロ系、洋テイストのモダン系など、さまざまなタイプがあり、選ぶ楽しさが広がります。

2024年度は、凛とした黒色の卒業袴スタイル、穏やかなパステルカラーの卒業袴スタイル、その2つが主流になりそうですが、あえて違う色やテイストを選んでみると、まわりとの差がくっきりと出て、卒業式の会場や記念写真の中で存在感が出るかもしれません。

 

丸昌 横浜店 ネットレンタルで人気の袴スタイル

丸昌で人気の小学生袴

 

 

卒業袴は「同系色」or「反対色」のコーディネートが基本

一般的に、和装のコーディネートと言えば着物と帯の組み合わせになりますが、卒業袴の場合は上半身の着物と下半身の袴の組み合わせになります。この合わせ方によってイメージや印象が大きく変わるので、どの色合わせが好みか、どの柄がしっくりくるかを考えるのは卒業袴選びの醍醐味と言えます。その反面、ひとつに決める難しさもあるため、選ぶ際はコーディネートの「基本」を参考にすると良いでしょう。

 

そのコーディネートの基本となるのが、着物と袴を「同系色」または「反対色」で組み合わせることです。また、近年では洋服のコーディネートでも見られる「ワントーン」での統一も人気になっています。これらは、与える印象がそれぞれ異なるので、自分の目指したいイメージにはどれが近いか、次にご紹介する内容を見て検討してください。なお、着物と袴を選ぶ順番としては、色柄の選択肢が多い着物を先に選び、その後に合わせる袴を考えると決めやすくなるので、それも参考にしてください。

 

卒業袴の「同系色」コーディネートとは?

同系色コーデとは、ピンク色の着物にエンジ色の袴、水色の着物に紺色の袴といった具合に、上下を同系色でまとめるコーディネートです。

全体がすっきりとした印象で上品にまとまるので、実年齢よりも少し大人びた雰囲気になるでしょう。上品で落ち着いた佇まいは小学校6年間の成長を感じさせるだけでなく、卒業式という厳かな場面にもふさわしく、その姿は送り出す先生方の目に頼もしく映るのではないでしょうか。

小学生袴_同系色コーデ

 

卒業袴の「反対色」コーディネートとは?

反対色コーデとは、赤色の着物に緑色の袴、黄色の着物に紫色の袴といった具合に、上下を反対色(補色の関係性にある色同士)でまとめるコーディネートです。

色のコントラストがはっきりしているため、着物と袴が互いに引き立て合い、パッと目をひく着こなしになります。印象に残りやすく存在感のある佇まいは、卒業式という晴れの日の主役のイメージにもピッタリ。小学校の最後のセレモニーに明るく華を添えてくれるでしょう。

小学生袴_反対色コーデ

 

卒業袴の「ワントーン」コーディネートとは?

ワントーンコーデとは、「同じ色調=トーン」で統一したコーディネートです。同系色コーデと似ているようにも思えますが、トーンに関わるのは色の彩度と明度で、色相は問いません。一方、同系色に関わるのは色相で、色の彩度と明度は問いません。そのため、桜の花のようなごく淡いピンク色と、赤ワインのような渋いエンジ色は、同じ赤系の色相なので同系色コーデには当てはまりますが、一方は白っぽく軽い色調、もう一方は重みのある濃い色調なのでワントーンコーデには当てはまりません。同じトーンの色には「柔らかく落ち着いた印象」「キリッと派手な印象」といったような共通したイメージがある、と考えると分かりやすいでしょう。

ワントーンコーデは、同じ色調でまとめることで全体に統一感が出て、おしゃれな印象になるのが特徴です。淡く優しげなペールトーン、重厚感があり大人っぽいダークトーン、色鮮やかで個性的なビビットトーンなど、トーンによって与えるイメージは異なりますが、まとまりがあり洗練された印象になるので、卒業式という特別な場面にマッチするコーデと言えるでしょう。

小学生袴_ ワントーンコーデ

 

なお、どのパターンのコーディネートも、着物の柄に使われている色のどれかと、袴の色を揃えると全体の統一感がアップします。これだけで簡単にセンスの良い着こなしになるので、色の組み合わせに迷った際は参考にしてみてください。

 

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着物の「柄」のタイプでも印象やイメージが変わる!

卒業袴の印象やイメージは、組み合わせる上下の色だけでなく、着物に描かれた柄によっても変わります。今はデザインのバリエーションが非常に豊富なので、柄選びで迷うケースも多いと思いますが、次に代表的な柄タイプをご紹介するので参考になさってください。

 

伝統と格調を重視するなら「古典柄」タイプ

古典柄は、古くから受け継がれてきた伝統的な柄です。長い時間の中、洗練を重ねてきた柄なので、時代や流行に左右されない魅力があります。中でも、卒業袴のような晴れ着の場合は、松竹梅、熨斗、貝桶、扇など、縁起が良いとされる吉祥文様が多く描かれます。柄にはそれぞれに意味や願いが込められており、例えば生命の象徴とされる「松」には長寿、広げると末広がりになる「扇」には繁栄の願いが込められています。

古典柄は格調が高く、雅な雰囲気なので、正統な和の着こなしがしたい方におすすめです。単色の袴を合わせればベーシックで落ち着いた印象に、グラデーションの袴を合わせれば少し明るい印象になるでしょう。

小学生袴_2024年古典柄

 

自身の感性を活かすなら「モダン柄」タイプ

長きにわたり受け継がれ、伝統を感じさせる古典柄に対し、現代的な感覚をプラスしてデザインされた柄がモダン柄です。バラやユリ、ダリアのような西洋花や、レースやリボンなどのモチーフ、ストライプや水玉などのポップな模様、ビビッドな原色や蛍光カラーなど、柄のモチーフや色使いに、その時々の流行が取り入れられる点が特徴です。

モダン柄は、かっこいいクール系からロマンティックなスウィート系まで、デザインのバリエーションが豊富なので、ファッションで自分を表現したい、自分らしいスタイルにこだわりたいという方におすすめ。好みのモダン柄なら、個性を発揮した着こなしができるでしょう。

小学生袴_2024年モダン柄

 

クラシカルな可愛さを目指すなら「レトロ柄」タイプ

レトロ柄は、日本の文化と西洋の文化が混じり合って生まれた「大正ロマン」のスタイルを感じさせる柄です。当時、「はいからさん」と呼ばれた大正時代の女子学生を思わせる、どこか懐かしく、それでいて新鮮な、和と洋のハイブリッドな可愛さが特徴です。大胆に描かれた柄や鮮やかな色使いがよく見られ、代表的な柄としては矢羽根柄があります。

柄が特徴的なものが多いので、シンプルな無地の袴と組み合わせるのがおすすめです。そうすると柄の存在感がいっそう引き立ち、可愛さ溢れるコーディネートに仕上がります。

小学生袴_2024年レトロ柄

 

小学生向けの袴スタイルも多彩になり、選ぶ楽しさはますます広がっています。お嬢様のなりたいイメージ、個性やキャラクターに合わせて考えたコーディネートは、きっと想い出深いものになるはずです。ここでご紹介した2024年度の人気傾向や色柄のイメージも加味しながら、小学生の最後の日を彩るのにふさわしい卒業袴を、お嬢様と一緒に選んでみてはいかがでしょうか。

丸昌 横浜店では、身長140cm~に対応した卒業袴をご用意しております。人気の黒色やトレンドのくすみカラーはもちろん、定番人気の赤、ピンク、水色など幅広くラインナップ。柄は正統派の古典柄をはじめ、モダン柄、レトロ柄などからもお選びいただけます。コーディネートに迷った時は「お試しコーディネート」のページで着物と袴の組み合わせイメージをご確認いただけますので、ぜひご活用ください!

 

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