バリエーション豊富な袴や着物の中から、自分らしい一着を選ぶのはなかなか大変な作業です。そこで、ここでは似合う色や柄の選び方に関するヒントをご紹介します。
パーソナルカラーを意識した色選び
パーソナルカラーとは、肌や瞳、髪の色などその人が生まれ持った色と雰囲気が調和する色。つまり、その人に似合う色のことです。どんなに好きな色でも、実際に着てみるとあまり似合わなかったり、逆にそれほど好きな色ではないのに、着てみたらすごく魅力的に見えることがあるのは、このパーソナルカラーが関係しています。ですから、パーソナルカラーを意識して衣装選びをすると、雰囲気のまとまったバランスのよい着こなしがしやすくなります。
肌の色とパーソナルカラー
肌の色で言うと、色白の方の場合は、比較的どんな色でも合わせやすいのですが、淡いピンクやブルーなどのパステルカラーを選ぶと肌の白さや透明感が引き立ちます。
黄みがかった肌色の方は、明るいトーンの黄色やカラシ色、緑色などを選ぶと顔色によくなじみます。
また、健康的な肌色の方は、淡い色だとぼやけた印象になるものもあるため、はっきりとした濃い色味のものがバランスが取りやすいでしょう。
体つきの特徴をアピール＆カバーする色・柄選び
例え同じ着物や袴であっても、その人の体つきによって着た時の雰囲気が違って見えることがあります。衣装の色や柄を選ぶ際は、それらが与える視覚的なイメージの特徴を知っておくと、自身の体つきの特徴を積極的にアピールしたり、うまくカバーしたりといったコントロールがしやすくなるでしょう。
身長に合った色と柄の特徴
身長で言うと、背の高い方はハッキリとした色や大きめの柄を選ぶとメリハリのついた着こなしになり、スタイルがより良く見えます。大胆な柄や個性的な柄は長身にカッコ良く映えますが、シンプルな柄や小さな柄は間延びしたような寂しい印象になりやすいので注意しましょう。
逆に背の低い方は小さめの柄を選び、体つきとのバランスを取ると良いでしょう。色はダークで濃いものよりライトで明るいものの方が、小柄さんならではのキュートな雰囲気にマッチします。
体型に合った色と柄の特徴
体型では、ふっくらグラマーな方の場合、淡い色よりも濃い色を選ぶと全体が引き締まった印象になります。柄はあっさりとしたシンプルなタイプがすっきりと見るでしょう。横段の柄が入っているものは体型が膨張して見える場合もあるので気を付けて選んでください。
ほっそりスレンダーな方の場合は、温かみのある色や優しい色を選ぶと柔らかくふんわりとした雰囲気になります。シンプルで控えめな柄だと、こじんまりとした印象になりやすいので、ボリューム感の出る大胆な柄を選ぶと存在感のある着こなしになるでしょう。