先生方の卒業式の衣装として高い支持を集める定番の袴スタイル、人気の高い袴スタイルをご紹介します。どんな袴や着物を選べばいいのか分からない…という方はぜひ参考にしてみてください。

 

「色無地」+「単色の袴」が基本中の基本

黒以外に染められた柄のない無地の着物のことを「色無地」といいます。未婚・既婚、年代を問わず、幅広い場面で着用できる使い勝手のよい着物で、この色無地と袴の組み合わせは、先生方が卒業式でお召しになるには最もスタンダードな衣装と言えるでしょう。

柄が入っていないのですっきりとした見た目になり、シンプルな単色の袴と合わせると、キリッと凛々しい印象になります。厳かな式典にもふさわしい着こなしになるので、参列者の方から見ても好印象で、多くの先生方がこの袴スタイルを選ばれます。

袴と着物の色を反対色に近い組み合わせにするとハツラツとした愛らしい雰囲気に、同系色の濃淡の組み合わせにするとシック落ち着いた雰囲気になります。

style01_astyle01_b

 

落ち着いた印象の上品な柄が定番人気

色無地以外の着物では、訪問着や小振袖といった柄の入った着物を袴と合わせて着用しますが、先生方には落ち着いた印象を与える上品な柄が多く選ばれる傾向にあります。可憐な小花が散りばめられたようなタイプや、気品ある古典柄を描いたタイプなどは、その代表です。

大きめの柄を大胆に配置したものや、着物の地の色と柄に使われている色のコントラストが極端なものなどは、主役の卒業生より目立ってしまう可能性があるので、避けられる傾向にあります。

style02_aa style02_bb

スタンダードは、シンプルな袴

着物ほどではありませんが、近年は袴のデザインもバリエーションが豊富にあります。単色のものだけでなく、刺しゅうなどで柄が入ったもの、裾にかけてグラデーションになったもの、織りで柄を施したものなど、さまざまです。その中で、先生方からの支持が高いのは、やはりシンプルで落ち着いた色合いの袴です。

色で言うと紺色、紫色、エンジ色などが定番カラーです。他にも、緑やグレー、黒といった色も人気があります。柄が入っているタイプは裾部分にワンポイント程度のもの、グラデーションになっているタイプは色のトーンの変化が穏やかなものという具合にシンプルなものが人気です。

style03_a style03_b style03_c