模様・柄で見る特選スタイル

袴スタイル特集 模様・柄で見る特選スタイル

和服ならではの模様や柄。それらに込められた意味や特徴を知ると袴&着物選びがますます楽しくなること間違いなし!今回は「矢羽根模様」「桜文」「金銀加工」の3種類をピックアップしてご紹介します。

矢羽根模様

矢羽根とは矢の上部にあしらわれた鳥の羽根の部分を指し、これを図案化したものが矢羽根模様です。矢羽根の向きが一方向のものや互い違いのものなどデザインのパターンも豊富です。破魔矢に魔除けの意味があったり、射た矢は真っ直ぐに突き進むということから縁起柄とされています。明治~大正時代に女学生の衣装として流行し、今でも卒業式に着る着物の柄として人気があります。

矢羽根模様の袴スタイルをチェック!

  • 矢羽根模様の袴スタイル
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矢羽根模様の袴スタイルの特徴

大正時代の女学生、ハイカラさんのイメージ!
当時「ハイカラさん」と呼ばれた、大正時代の女学生をイメージさせるスタイルです。どこかレトロで可愛らしい、大正ロマンの雰囲気があり、卒業式の袴スタイルの定番として長く親しまれています。シンプルな矢羽根模様だけでなく、矢羽根に美しい花々やその他の文様を組み合わせたもの、矢羽根をモチーフにした絣文様など、デザインのパターンも豊富なので、好みの矢羽根模様を見つけていただけると思います。

桜文

それまで花といえば「梅」を意味していたものが、平安時代には「桜」に取って代わられるほど、桜は当時の貴族たちにたいへん愛好され、衣服はもちろんそれ以外の日用品の柄としても広く用いられました。満開に咲き誇る桜だけでなく、風に舞う桜吹雪や水面に浮いた花弁など、描かれる様子もさまざまで、八重桜や枝垂桜といった種類も多様です。季節的に卒業式に似合う柄と言えます。

桜文の袴スタイルをチェック!

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桜文の袴スタイルの特徴

春を代表する桜の文様は、卒業式にぴったり!
多くの人に愛される桜の花と同様に、桜文の着物もたいへん人気があります。また、卒業式シーズンは桜の開花時期でもあるため、桜文の着物でコーディネートした袴スタイルは季節的にもぴったり。卒業生の皆さんの新たな門出を彩るのにふさわしい柄と言えるでしょう。ひと口に桜文と言っても、その色や大きさ、描かれ方などはさまざまなので、ご自身のイメージやお好みに合ったものを探してみてください。

金銀加工

金箔や金色の金属箔を糸に巻き付けたものを金糸といいます。これが銀の場合は銀糸といい、どちらも織物や刺繍の糸として用いられます。これらをふんだんに用いるほど、格上げになり、見た目も豪華です。また、染めの着物の柄や色を金や銀の箔または金属粉を使って加飾することを金彩加工といい、ワンランク上の煌びやかな印象を与えます。

金銀加工の袴スタイルをチェック!

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金銀加工の袴スタイルの特徴

ワンランク上を行く絢爛な着こなしに。
金色や銀色の輝きがプラスされると着物の印象はグッとゴージャスになります。見た目の豪華さだけでなく着物の格もアップするので、文字通り「ワンランク上」の装いです。確かな“技”が無ければ実現できない金銀加工は、まるで美術品のように美しく、存在感も一際。周りのみんなとはちょっと差をつけたい、卒業の晴れの日を贅沢な衣装で彩りたいという方にはおすすめのスタイルと言えます。

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